
焼酎と、その飲み方
焼酎が原料の味をそのまま残しているのは、蒸溜が一回きりだからです。芋は芋のまま、麦は麦のまま。この単式蒸溜こそが本格焼酎と連続式蒸溜の甲類を分けるもので、度数が25度前後に落ち着く理由でもあります。ここでは、置いている一本ずつについて、使われている麹と、ロックか、お湯割りか、そのままかを書いています。
38件の記事
- 2026年9月8日ソジュはライチのウォッカ。焼酎はピートの効いたウイスキーです。アメリカで焼酎が売りにくい理由を、蔵の方によく聞かれます。だからサイトを作りました。うちのお客さま向けではありません。競合する店も含めて、一本を手にしている全員のためのものです。
- 2026年8月27日焼酎とは? いちばんよく聞かれる三つの質問日本酒みたいなもの? ソジュみたいなもの? 日本のウォッカ? まず短い答えを、そのあとに理由を。飲み比べられる実際のボトルで説明します。
- 2026年8月26日麹室:焼酎が実際に決まる部屋焼酎で語られるのは原料と蒸留。そのあいだにある、暑くて湿った、誰も写真に撮らない部屋。そこで何が起きているのかという話です。
- 2026年8月17日琉球王朝:鍾乳洞で寝かせる、宮古島の泡盛泡盛が一本加わりました。川のない島で、若い酒ではなく古酒を土台に組み立てられ、石灰岩の洞窟で熟成された一本です。
- 2026年7月6日請福:石垣島の泡盛、無加水・非加熱の古酒泡盛の島の最南端から。請福ヴィンテージは3年熟成、43度、加水も火入れもなし。同じベースでコーヒーリキュールも造っています。
- 2026年6月24日レオナ スパークリング ふじりんご:アルコール分8度のスパークリング焼酎山元酒造が、日本のふじりんごと麦焼酎を合わせた一本。保存料も人工香料も使っていません。
- 2026年6月17日いいちこスペシャル:大分の、長期貯蔵30度の麦焼酎三和酒類の長期熟成品。特別な酵母と長期貯蔵で造られ、IWSCの焼酎部門で最高賞のトロフィーを獲得しています。
- 2026年6月12日FUK:空港コードの名を持つウイスキー。造っているのは、ごま焼酎の蔵FUKは福岡空港のIATAコード。中身は紅乙女による3年熟成のシングルグレーンです。1978年に世界初のごま焼酎を生んだ、あの蔵です。
- 2026年6月10日宝焼酎:すべてのチューハイの下にある甲類焼酎連続式蒸留の焼酎に、樽貯蔵熟成酒をブレンドしたもの。カテゴリーは1910年、ブランドは1912年から。
- 2026年6月5日久米島の久米仙:小さな島の湧き水から生まれる泡盛1949年、久米島に創業した蔵。名前は伝説の仙人から。島北部の湧き水で仕込み、一般的な泡盛より高い度数で瓶詰めしています。
- 2026年6月3日さくら白波:薩摩酒造が黄麹で仕込む芋焼酎南薩摩の新鮮なさつまいもを、黒麹でも白麹でもなく、日本酒の麹で仕込んだ一本です。
- 2026年5月29日玉露 Excellent Green:玉露を仕込んだ緑茶焼酎福岡の喜多屋が、玉露の茶葉を地元の米と黄麹で仕込んだ焼酎。余韻は抹茶アイスのようですが、甘味料は入っていません。
- 2026年5月27日黒よかいち:黒麹、九州産さつまいも、そして技術としてのブレンド宝酒造の芋焼酎。黒麹で仕込み、風味の異なる複数の芋焼酎をブレンドして組み立てられています。
- 2026年5月25日獺祭焼酎:日本酒がスピリッツになるとこうなる獺祭の純米大吟醸から出た酒粕を蒸留した「粕取り焼酎」。日本酒好きにもウイスキー好きにもおすすめの一本。
- 2026年4月24日薩摩 蔵出し原酒:タンクから直接、割らずに瓶へ鹿児島・薩摩酒造の無加水の芋焼酎。芋83%、加水なし、37度。その数字から想像するより、ずっとまろやかです。
- 2026年4月10日利平 生姜焼酎:もろみの5分の1が生姜宮崎の四代続く蔵が造る単式蒸留の原酒。地元の生姜を20%使い、無加水38度で瓶詰めしています。味にもそのまま出ています。
- 2026年3月30日そば雲海:そば焼酎というジャンルを作った蔵そば焼酎は1973年まで存在しませんでした。麹菌が入り込めない穀物で、どう麹を造るか。それを解いたのが宮崎の雲海酒造です。
- 2026年3月23日すだち焼酎:徳島がほぼ独占して、ほとんど輸出されない柑橘日本のすだちは、ほぼすべて徳島産です。青いうちに穫るのは未熟だからではなく、ライムでもない。そして、やめどきの分からない焼酎になります。
- 2026年3月20日木内 米焼酎:大吟醸の酒粕から、10年熟成常陸野ネストの蔵が造る米焼酎。大吟醸の粕を原料に、黄麹を使い、10年熟成させて41度で瓶詰めしています。
- 2026年3月8日南海 黒糖焼酎:奄美でしか造れない理由黒糖焼酎が法律上、奄美群島でしか造れないのは、1953年の本土復帰にさかのぼる税の話です。奄美大島開運酒造の3本をご用意しています。
- 2026年3月6日忠孝の泡盛:甕を自分たちで焼く蒸留所忠孝酒造は熟成用の甕を隣接する窯で自ら焼き、琉球時代の地釜甕で蒸留し、独自の仕次ぎ方式でブレンドしています。
- 2026年2月24日十割(とわり):そばだけで造られたそば焼酎そば焼酎のほとんどは、麹に米か麦を使います。十割はそば麹を使うため、原料はそば100%。まったく別の飲み物になります。
- 2026年1月30日瑞泉の泡盛:首里城のふもとから、白龍・飛龍・Kouryu1887年、那覇の三箇のひとつに創業した蔵。戦前の黒麹菌を大学の保存株から復活させた造り手でもあります。
- 2026年1月13日壱岐っ娘 麹ウイスキー:麦焼酎の造りで仕込み、オロロソで8年麦焼酎発祥の地、壱岐から。未製麦の大麦3分の2、白麹米3分の1。単式蒸留のあと、オロロソシェリー樽で8年以上。
- 2025年12月31日鍛高譚(たんたかたん):北海道の赤しそ焼酎白糠町の赤しそで、旭川で造られる焼酎。名前はアイヌ語から。うちの焼酎リストの中で、いちばん華やかで飲みやすい一本です。
- 2025年12月19日富乃宝山:黄麹で造る芋焼酎西酒造が鹿児島で造る芋焼酎は、焼酎ではなく日本酒の麹である黄麹で仕込まれています。柑橘と洋梨の香りがするのはそのためです。
- 2025年11月14日紅乙女:世界初のごま焼酎1978年、福岡の造り手がごまの蒸留に成功しました。それまで誰も成し得なかったことで、紅乙女はそれ以来ごま焼酎を造り続けています。
- 2025年10月26日霧島MELTと霧島NO.8:日常使いではない2本片方は黒霧島を15年以上、樽を含めて熟成させたもの。もう片方は蔵が自ら育てた芋で造られ、香気成分は14倍。
- 2025年9月26日れんと:クラシック音楽を聴かせて熟成させる黒糖焼酎奄美大島開運酒造は、音響熟成という方法でこの黒糖焼酎を寝かせます。タンクに取り付けた振動装置から、モーツァルトやベートーヴェンを流し込む。名前は音楽の速度記号です。
- 2025年9月23日二階堂焼酎:麦麹にたどり着いた大分の蔵麦の上で麹を育てるまでに二十二年。1973年に出来上がった焼酎は、原料も麹も麦という日本で初めてのもので、そこから麦焼酎ブームが始まります。
- 2025年9月19日赤霧島:赤くなるのは醪で、出てくる焼酎は無色です紫芋と白麹、そして醪を鮮やかな赤に変える反応。名前の由来になっている色は、グラスの中には出てきません。
- 2025年8月22日だいやめ40:ライチの香りがする芋焼酎濱田酒造は、芋を蒸す前に熟成させます。その結果生まれたのが、ライチのような香りを持つ芋焼酎。カクテル用に40度で瓶詰めされています。
- 2025年8月8日柳田 駒:1902年から続く家族経営の麦焼酎宮崎・都城で五代。追いかけている問いはひとつ、麦から何をどこまで引き出せるか。駒は若い馬のこと。軽やかでクリーンな一本です。
- 2025年5月24日プレミアムサワー:季節の和柑橘で作る酎ハイ日本の心焼酎とUmami Insiderの季節の柑橘シロップを合わせたJurakuのプレミアムサワー。定番チューハイを大人向けにアップデートしました。
- 2025年3月27日黒霧島:黒麹の芋焼酎を、ロックで霧島酒造が黒麹で仕込む「黒霧島」。九州の芋焼酎文化と、Izakaya Jurakuでの飲み方、シグネチャーカクテル「ウメグローニ」をご紹介します。
- 2025年3月27日奄美黒糖焼酎:黒麹が黒糖にもたらすもの黒糖焼酎は米麹を使うことが法律上の条件です。そしてこの一本は黒麹仕込み。矛盾に見えますが、そうではありません。そしてその違いが、味のすべてです。
- 2025年3月2日焼酎のラベルの読み方:麹、蒸留、そして原料焼酎について最初に聞かれるのは、たいてい「何から造るのか」。実はそれがいちばん役に立たない質問です。代わりに見るべきところの話。
- 2025年3月2日泡盛:沖縄の酒が、タイ米を使う理由泡盛の原料は日本の米ではなく、タイの長粒米です。そして全麹仕込みで、一度だけ蒸留する。どれも手抜きではなく、そこが要点です。
